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2007年8月13日 (月)

うさぎ美味しい

 童謡『故郷』の歌い出しの聞き間違い。兎など食べたことはないから、幼い頃は「かの山」という場所で、兎が名物料理だと思ってた。『赤い靴』でも、女の子を連れて行ったのは、いい爺さんなのに、どうして悲しい歌なのかわからなかった。よくある話さ。

 日本語の乱れを嘆く人は多いけど、元々は漢字が真名で、ひらがなやカタカナは仮名。江戸時代以前の公式文書は漢字だらけ。坪内逍遙が口語文での評言を提唱し、二葉亭四迷が『浮雲』を発表する頃から、私たちの耳に馴染んだ日本語のスタイルになる。

 今では明治の文豪と称されるけど、二葉亭四迷は「くたばってしめえ」をもじってる。「ギョエテとは俺のことかとゲーテ言い」という川柳もあるくらいだから、外来語に至ってはかなり変化。小麦粉をメリケン粉と呼ぶのさえ、今の若い人たちは知らないよね。

 メリケンとはアメリカ合衆国、漢字で書くと米利堅、だから米国になる。略称だけが遺って、今も平気で使われてる。そう考えると私たちの耳には珍妙な言葉も、これから先の時代には馴れてしまうかも。「何気なく」より「何気に」を好む人が増えてるのも事実。

 仕事柄なのか、言葉には神経質なほうだったけど、最近ではあまり気にならない。皆が違和感を覚えなきゃ、それはそれで収まっていく。大事なのは言葉を遣う心、そこに澱みがなく清らかなこと。人を人として思いやる気持ちが失われなきゃ、それで良いかな。

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