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2007年7月 5日 (木)

原爆はテロ

 久間防衛大臣が長崎への原爆投下を、ソ連軍の進入を防ぎ戦争を終結させるために、やむを得ない判断と発言したことで、長崎や広島を筆頭に全国民の怒りを招いた。7月末に参院選を控えてることから、辞任で幕を引こうとしてるが、それで済む問題じゃない。

 アルカイダなどのテロ組織が糾弾されるのは、戦闘地域を限定せず一般市民を巻き込むから。たとえ戦争といえども、昔からルールは決められていて、戦闘員および軍事施設への攻撃だけが許されている。無差別の虐殺は、どんな理由を挙げても認められない。

 ナチスのアウシュビッツが非難されるのも、国家権力による民族の根絶が狙いだから。当時の広島では34万人のうち14万人が年内に死亡、長崎では24万人のうち7万人が年内に死亡、老若男女を問わずに殺されてる。目的のために手段は浄化されない。

 大国を中心に核武装を進めながら、日本の被爆以来62年間、ただの一度も原爆が投下されてないのは、それがどれほど悲惨な結果を招くか、国際的に知れ渡ったから。人は間違えるし、歴史としても刻まれる。それを忘れずに、過ちを繰り返さないのが人智。

 国家間の利害や思想の違いはあっても、共存できるのは同じ人類としての認知。皮膚の色が白くても黒くても黄色くても、切れば赤い血が流れ出す。そうした一人ひとりの命を尊重することで、政治を成り立たせてもらわなきゃ、私たちは安心して暮らせない。

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