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2007年7月 8日 (日)

織姫と彦星

 空模様は怪しかったが、それ以上に娘と孫が気懸かりで、相模原へ出掛ける。幼稚園に入ったばかりで、突然に弟を奪われた孫は、現実の重さを受けとめきれず、表す言葉さえ見つけられず、それでも健気に明るく振る舞ってるが、やはりいささか情緒不安定。

 孫を抱きしめるように育てる娘も、わが子を失ったショックから癒えたわけじゃない。何も言わずとも私たちには、娘の弱さも手に取るようにわかるから、一番頼りにしてる妻が寄り添うことで、少しでも穏やかな時間を過ごさせたい。何もできないのだけど。

 あの日までは、相模原へ行っても、夕食までには狭山へ戻ったけど、孫が起きる時刻に到着し、孫が眠る時刻に狭山へ向かう。正直に言って身体には堪えるけど、慕われてるうちが華だから、さり気ない時間を娘と孫と。人から見たらどこにでもある風景。

 帰りの夜空は曇っていて、織姫と彦星どころか天の川さえわからない。きっとどこかで逢瀬、公園で遊んでたときに、「和くんがいたらもっと楽しいのに」と、呟いた孫の言葉が胸を刺す。愛と和義は、もう二度と会えない。大人の言葉で飾っても伝わらない。

 近頃は安っぽいドラマにも、涙もろくなってる。忘れる気はないけど、娘と孫が生きてくれてることに感謝。娘の家族が幸せに近づくことが、和義の冥福と考えるようにしてる。運転手でも荷物持ちでも、私にできることなら尽くしたい。

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