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2007年6月29日 (金)

人としての器

 豪放磊落、清濁併せ呑む。ひと昔前の経営者は、在るべき姿を追い求めた。山岡荘八氏の『徳川家康』がベストセラーになり、中国古典を紐解くのは一流の経営者の常識だった。これは高度経済成長期だからでなく、明治時代の経営者でも同じこと。

 日本の資本主義を形づくった第一の功労者、澁澤栄一翁には『論語と算盤』という著書もある。マックスウェーバーの『プロティスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を挙げるまでもなく、企業を経営するのは人の道を極めるのと近しいものだった。

 今どきの世の中では、目端の利くのが大事で、お金の匂いを嗅ぎ取るのに優秀な人が持て囃される。古典に対する素養など、誰も問題にしてない。人がやってない分野に、最初に踏み込めば成功者。芥川龍之介の『蜘蛛の糸』を思い浮かべる風景。

 チャンスを活かすのは当たり前だが、それから頂上まで登るにはサポートが必要。それを忘れて自分の手柄ばかり吹聴し、共に歩く人たちに分け前を与えない。天網恢々疎にして漏らさず、人と人の世の中でいつまでも栄華を保てないでしょ。そんな気がする。

 古臭いかもしれないけど、人としての器について、少しは考えたほうが良いような。時代を取り巻く環境がどれだけ変わっても、人と人が仕事を創り社会を営み、基本のところは同じじゃないか。自分には、どれだけ多くの人を受け入れる器があるのか。

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