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2007年5月 6日 (日)

惚れてたのかな

 学生時代は作家志望、誰の目にも組織に収まるタイプじゃなかったのに、45歳まで勤めてしまったのは、新入社員のときに出会った上司の影響。その人が辞めてから2ヶ月後、私も会社を辞めてた。師匠と巡り会ってなきゃ、随分と違う人生を歩んでいた。

 だからといって師匠の判断に、いつも納得してたわけじゃない。それどころか私への評価も、不満をストレートにぶつけ、真正面からやり合ったことのほうが多い。師匠は大酒呑みで私は下戸、師匠は粋な江戸っ子で私は野暮な田舎者、接点を見つけるのが大変。

 それでも私が師事したのは、筋を通して道理を尽くすスタイル。人から後ろ指をさされないように、いつも毅然として胸を張っていた。私としては到底受け入れられない言葉でも、信念を抱いて熱く語られると、従わざるを得ないと思ってしまう。

 器が大きくて、魅力的だったんだね。翻って自分に問い返すと、正直に言ってしまえば自信がない。論を重ねることはできても、空気だけで相手を酔わすなど、この先修行を続けても私には無理。少しでも近づきたい気持ちはあるが、日暮れて道は遠いのが実感。

 公平に捉えれば、師匠より凄い人物はたくさんいる。言ってたことが、常に正しいとも限らない。理詰めで勝負すれば、今の私なら勝てるかも。でも、実際に目の前に現れたら、瞬時に白旗を掲げるだろうな。あの雰囲気を醸し出すには何が必要かな。

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