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2007年5月 9日 (水)

閑話休題

 歴史を遡るほど、限られた英雄の影響力が強く、名もなき庶民の実像は伝えられない。近代へ至ると英雄も群像になり、それぞれのテリトリーを明らかにする。今の時代は、個人が活躍できる環境が整い、その気になれば誰でも自由に存在をアピールできる。

 喜ばしいに違いないが、玉石混淆の事実は否めない。チャネルの数が増えるほど、選択する作業が煩わしい。判断基準が明らかとしても、キーワードなどで篩を掛けないと、情報量に押し流されてしまう。ツールを使いこなせない情報は漏れ落ちていく。

 そこで必要とされるのは、情報の整理統合と価値の選別。ひと昔前の出版社は、その役割を担っていたが、全体としては市場に判断を委ねる方向。特定の分野には水先案内人もいるが、たいていは刹那的なアジテーション。肝心要の価値基準はいつも揺らいでる。

 だからといって頑固一徹では眼が曇り、真実へたどり着くのは遠くなる。議論を重ねる機会も減っていて、短絡的で大雑把な結論を導きやすい環境だから、想像力を働かせようとしない。そのうえ妙な自信を持つ人が多く、根っこのところで自分を問い直さない。

 別に愚痴をこぼしてるわけでなく、事実を事実としてありのままに受けとめ、これからの戦略を練り直そうとしてるだけ。どこにどう斬り込めば影響力を及ぼして、少しでも多くの人に行動を起こさせられるのか。よほど腹を括らなければ一歩を踏み出せない。

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