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2007年4月 3日 (火)

風に吹かれて

 所沢に用事があったので、航空公園に寄り道。桜の並木道を散策すると、日本人に生まれてきて良かったと思う。薄曇りなら穏やかに、晴れていれば鮮やかに、桜は私を包み込む。すでに葉桜も目立ち、刹那的だからこそ美しい。花は桜木、人は武士。

 そんなこと言ったって、実際にはしぶとく生きる。二枚腰、三枚腰が身上だから、よけいに潔さに憧れるのか。はらはらと風に舞う桜の花びらは、後を嗣げよと伝えてるみたい。でも、私が似てるのは、踏まれても根を生やす雑草、花は開かずとも実を結ぶ。

 春は一瞬に過ぎ、真夏の太陽に照りつけられ、黄金色に染まる秋を迎え、冬の寒風に吹かれて、それでも絶えることなく生命を燃やす。人の目には雑草にしか映らないが、一寸の虫が五分の魂を育むには必要不可欠。大切なのは、いつもそこに在り続けること。

 桜は桜の使命を果たし、華やかに里を染める。雑草は雑草の領分を守り、生命の営みを支える。どちらも自然の中で、持ち味を活かし、それぞれの天命に従う。桜は桜で在ることを疑わず、雑草は雑草で在ることを疑わない。人だけが疑心暗鬼に悩み迷う。

 すっきりと空へ向かい、一本に伸びていけば良い。自らの生命を燃やし尽くし、叶えられないことは次世代に託す。よけいなことを考えるから、袋小路を漂い出口を見いだせない。光在るうちに光の中を歩み、ひたすらに励めば、それで充分に役割を果たせる。

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