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2007年3月 6日 (火)

大英断かな

 カジュアル衣料のユニクロが、6千人のパートと契約社員のうち5千人を、来月から2年を掛けて正社員へ切り換える。現在の正社員数が2,100人というから、コペルニクス的大転換。処遇は年収で10%以上アップ、ユニクロの人件費負担は10億円以上増えるとのこと。

 アパレル業界では出店競争が激しく、人材確保を急ぐ背景もあるが、人件費を切り詰めようとする経営者が多い中で、流石に柳井正氏は時代の流れの先を読んでる。商品知識や接客の態度など、店頭での人材の質を向上させなきゃ、売れるモノも売れなくなるとわかってる。

 賃金のこともあるけど、自分がどう位置付けられてるか、働く人のモチベーションは大きく変わる。正社員という立場なら、企業への帰属意識も強まり、組織へ貢献する意欲も高まる。一つひとつの仕事に創意工夫を加え、昨日よりも明日は成長しようと、自らを啓発するんじゃない。

 今の社会が落ち着かないのは、雇用が不安定だから。衣食足りて礼節を知るのが普通の人、刹那的な環境に置かれたら心も荒む。従来の正社員が転勤を課せられるのに対し、ユニクロが導入するのは地域限定正社員制度、その代わりに少しだけ給与水準は低くなる。働く人も納得できるシステム。

 すべての社員を同じ基準で測らず、それぞれへの要望に応じて柔軟に考える。この辺りも先見的、大事なのは一枚岩の組織にすること、全体のクオリティを高めること。企業が社会に貢献するのは、文化事業や寄付行為でなく、人々に穏やかな暮らしをもたらすことじゃないか。

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