« 急にどうしたの | トップページ | 永大産業の再上場 »

2007年3月 1日 (木)

悪魔の声だとか

 04年11月に大阪府茨木市で、乗用車を運転し5人を殺傷した被告に、大阪地裁の西田真基裁判長は無罪の判決。被告は悪魔の声と称する幻聴に命令されて反抗に及んでおり、統合失調症による心神喪失状態だったのが理由。被害者および遺族の耳には、裁判長の言葉が悪魔の声に聞こえただろう。

 被告は通行人を道連れに自殺を企て、運転席に乗り込んだ。その段階で殺意は明らか。そもそも人が人を殺すのに、正常な神経なわけがない。多かれ少なかれ狂気に取り憑かれ、人として絶対にやってはならない犯行に及ぶ。心神喪失状態が殺人の免罪符になる発想が怪しい。

 この論理を通すなら、オーム真理教の犯罪も、悪魔の囁きに耳を貸しただけ。地下鉄内でサリンを流すなど、正常な神経の人間にはできない。どのような状態であろうと、人が人を殺した事実に対し、厳粛に裁かれるのは社会の常識。たとえ被告が更生しても、奪われた命は二度と戻らない。

 5人も殺傷してるのに、検察の求刑は無期懲役。これも面妖な話である。まして無罪となれば、明日から大手を振って往来を歩ける。再び心神喪失状態に陥り、罪もない人の命が奪われたら、誰がどう責任を取れるのか。裁判長が自分の命を差し出しても、それで補えるわけもない。

 悪魔に命じられたなど、戯けた言い分が通るなら、この世の中に正義は存在しない。犯罪の被害者は運が悪かったとあきらめ、狂気に取り憑かれた人が、白昼堂々と獲物を狙う。それを司法が許すなら、身を守るために殺すしかないのか。あまりに巫山戯た判決に腹が立ってる。

|

« 急にどうしたの | トップページ | 永大産業の再上場 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/99210/5524581

この記事へのトラックバック一覧です: 悪魔の声だとか:

« 急にどうしたの | トップページ | 永大産業の再上場 »