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2007年3月10日 (土)

そりゃそうだ

 05年に個人が株式売却などで稼いだ所得として確定申告したのは2兆6千億円、このうち48%を占める1兆3千億円弱を稼ぎだしたのが2,133人、申告者数の僅か0.7%というから驚きだ。さらに総所得が100億円を超えたのは7人で、1人当たり286億円の売却益を得てる。

 申告者数は31万4千人ほどだが、このうちのおよそ1割、3万2千人は総所得200万円以下、売却益の平均も約80万円。株を研究し、それで食べていこうとしてるけど、現実は甘くないという数字。一方で資産がある人には、さらにお金が寄ってくる。少し考えれば、当たり前の話とわかる。

 それでも政府及び与党は、株の売却利益に対する税率を、さらに1年間延長すると決定。本来の20%を徴集すれば、一般国民の負担なく2億6千万円の増収なのに、理解に苦しむ面妖な話。富裕層を喜ばせるだけでなく、射幸心を煽って勤労意欲を削いで、額に汗して働く尊さを見失わせてる。

 株式市場が重要なのは、企業経営のサポートの役割。広く社会から資金を集め、さらに社会に貢献する事業を推進するため。表象的な株価の変動で、投機家たちをマネーゲームへ走らせるためではない。ゲームである最大の根拠は、種銭の多い人が勝つから。貧乏人のチャンスは極めて少ない。

 公営ギャンブルより罪深いと思うのは、ディトレーダーは娯楽と考えてないから。確かに株で儲けて資産家になる確率は皆無ではないし、実際に成功してる人もいるのだろう。でも、ほとんどの人は振り回され、人生設計を狂わされる人もいる。少なくとも優遇税率を適用することじゃない。

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