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2007年3月 4日 (日)

あると思った

 関東財務局は日本旅行に対し、自社発行の旅行券の残高を過小報告し、保証金の供託額が不足していたとして、今月7日から来月5日まで旅行券の新規発行を禁じる一部業務停止命令。責任の明確化やコンプライアンスを求める業務改善命令も発動。プリペードカードを発行できないのはかなりの痛手。

 過小報告は91年の初回報告から続き、当初は事務のミスだったらしいが、03年に担当者が気づいてからも、修正されずに虚偽報告が続く。旅行業界はプライスダウンの過当競争で、大手といえども利益は圧迫されてるから、すぐに修正に応じられなかった事情もわかるような気がする。

 全国で440店を展開してるというから、それぞれの担当者にとっては寝耳に水。1ヶ月間も旅行券を扱えないとなれば、売上にも影響を及ぼすし、信用を失うのも目に見えてる。窓口の担当者はひたすら頭を下げながら、売上の不足をカバーするために夜討ち朝駆け。組織は一枚岩になれるのか。

 競合他社に顧客を奪われ、世間からの冷たい視線、こんなときこそ正念場だけど、組織内で意志の疎通が図られていなきゃ、壊滅的打撃へ至る危険も孕んでる。目の前の利益に目を奪われ、基本を忘れていた点では、不祥事を引き金に業績不振に陥ったケースと同じ。経営幹部は説明責任を果たせるか。

 利益を追求するのも経営の使命なら、人を育てるのも経営の使命。社内の論理だけでなく、世間一般の常識を教え、一人ひとりが社会的責任を自覚し、自律的に行動できれば、未然に防げたように思われる。経営幹部にとって当たり前のことが、組織末端まで浸透していたか否か、根本を問われてる。

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