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2007年2月19日 (月)

大丸と松坂屋

 03年に西武とそごうが統合しミレニアムリティリングが誕生し、阪急阪神HDの発足に伴い百貨店も統合を目指してるが、今度は大阪の大丸と名古屋の松坂屋という老舗が統合を検討。実現すれば百貨店業界では高島屋を抜き最大手になる。それぞれが棲み分けられてるので、重複する地域は少ない。

 この背景にあるのはスーパー大手を中心とするSCの躍進、全国の百貨店売上高は06年まで9年連続で前年を割ってる。百貨店ならではの品揃えを期待できない消費者が、SCだけでなく専門店や通販に分散してるので、単独での成長戦略を策定できない環境にあるということか。

 それにしても大丸は創業1717年、京都伏見の呉服店、大文字屋が前身。松坂屋は1611年、名古屋のいとう呉服店が前身というからさらに古い。地域の発展と共に成長し、近代では夢の売場を実現したけれど、外商戦略も含めて、その延長線上では差別化を図れなかった。

 近年の百貨店は高級化が基本戦略、しかしそれにはコストが掛かる。統合により仕入、物流などを合理化して、コストを吸収するのは説得力がある。問題は消費者へのコンセプト。おそらく屋号を遺したまま独自色を打ち出すのだろうが、流通を共有してどこまで可能なのかも課題になるだろう。

 百貨店というコンセプトそのものが、時代にどれだけの訴求力があるのか。新しい文化を創造するとしたら、どこまでの範囲がターゲットになり、採算分岐点はどこに置かれるのか。根本的な問題解決を図らなければ、この流れは加速するような気がする。それは、SCにしても同じこと。

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