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2007年2月26日 (月)

違うんじゃない

 伊吹文部科学大臣が、「大和民族が日本の国を統治してきたことは歴史的に間違いない事実」と講演し、教育基本法の前文に「公共の精神を尊び」という文言が加わったことにも触れ、「日本がこれまで個人の立場を重視しすぎた」「人権が過ぎれば、日本社会は人権メタボリック症候群になる」と発言。

 ちょっと待ってよ、大和民族って何なのさ。日本人がどこから来たかは諸説あるけれど、文献が遺されてる時代になってから、大陸や朝鮮半島から多くの帰化人が渡来してる。大和朝廷そのものも、最初から日本全体を支配してたわけでなく、畿内から版図を広げていったのも歴史的事実。

 大和民族は日本人と言い間違えたと聞き流すにしても、聞き捨てならないのは人権メタボリック症候群。公共の精神を尊ぶことが、個人の人権を軽視することに繋がるなら、その場合の公共とは何を指すのか。人権も公共も同じように重んじられ、並立するのが民主主義社会の常識じゃないか。

 この発言を素直に聞くと、公共とは権力が意図するルール。社会的弱者を切り捨てても、国家の秩序を維持することが大事。戦前の教育へ逆行するような印象。傍若無人な振る舞いを見過ごすのは、人権を尊重するとは言わないことくらい、文部科学大臣を務めるほどの人物ならわかってるよね。

 人権とは、人が人として生きるための権利。どのような立場に置かれても、社会から軽んじてはならないもの。公共とは、お互いの人権を守るためのルール。一人ひとりが気持ち良く暮らせるために、それぞれを思いやって手を差し延べ合う。国のために民衆を犠牲にすることじゃない。

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» 「人権メタボリック症候群」とは何か? [りゅうちゃんミストラル]
伊吹文部科学大臣の気になる発言があった。「大和民族が統治、日本は同質的な国」講演で文科相(読売新聞)上の記事によると、以下のような内容だったという。「大和民族がずっと日本の国を統治してきたのは歴史的に間違いのない事実。極めて同質的な国」(リンクの記事か...... [続きを読む]

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