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2007年1月 9日 (火)

ABL協会って

 経済産業省が3月までに、ABL(アセット・ベースト・レンディング)協会を発足させるという。ABLとは在庫などの動産や売掛債権を担保とした融資で、実施主体になるのがみずほ銀行、動産担保を引き受けるのがドン・キホーテ、動産や売掛債務を評価するのがアメリカのゴードン・ブラザーズ。

 少し調べてみたら、商工中金や地方銀行などで、すでにABLは実施されてる。これまでの経営者の個人保証や不動産に頼る融資と比べ、ビジネスの流れの中で実施されるのは合理的。融資利率や利益率にもよるけれど、成果を導きやすい環境を整えるに違いない。期待感が増してくる。

 注目されるのは、動産や売掛債務に対する評価。ここが高く設定されるなら、融資を受ける企業の裁量権は大きくなり、焦げついた場合にも商品は投げ売りされない。逆の場合もあるから、市場全体を守るためには、ある程度高めの設定が望まれる。あくまでも目的は企業の成長と発展。

 融資を受ける企業としては、一番の課題となるのが営業力。資金を調達して優れた商品やサービスを生み出しても、倉庫に眠らせたままでは一円にもならない。プライスダウンに頼れば利息さえ支払えない。本気で売る意欲がなければ、この制度を導入しても焼け石に水。

 経済産業省の枠組みを見ても、成否を問われるのは個々の企業。実施の主体も民間企業だから、審査の段階から甘くはない。それでも成長への可能性を掘り起こすセーフティネットとして、経済界全体の活性化に寄与するように思う。活かすも殺すも、経営者が営業力をどう捉えるか。

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