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2007年1月15日 (月)

企業の生命線

 『中小企業白書』によると、2001〜2004年の平均で、中小企業は年間29万社が廃業、そのうち25%が後継者の不在。高度経済成長期に創業し、経営者が高齢化するケースが増えてる。こうした実情を受けて、大手銀行を中心にM&Aを推進し、経営活動の存続を働きかけてるという。

 経営が成り立たず廃業するのは、資本主義社会の掟だから、やむを得ない感もあるけど、後継者がいないという理由は、正直に言って経営者の問題と思ってしまう。どこで次世代に任せるのか、自分のレベルを基準にしたら、いつまで経ってもバトンを渡せない。

 山本五十六は、「やってみて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かない」と語った。自分が元気なときに、長期的な視野に立ち、人材を育てチャンスを与える。そのプロセスで業績が下がろうと、任せたことに堪えなきゃ、企業の存続そのものが危うくなる。決して対岸の火事じゃない。

 最も問われるのは、伝えるべき企業文化があるのか。それを受け継ぐ人の器量を測れるか。経済原則だけなら、M&Aも選択肢のひとつだけど、経営者はそれで悔いは残らないのか。人は誰でも老いる。その事実に真正面から向かい合えば、経営者の最優先課題は後継者の育成とわかる。

 お湯を掛けて3分間で人は育たない。育てようとしなければ人は育たない。目先の利益を追うのも大事だが、いつの時代にも企業は人なり。人に時間とお金を費やさなければ、どれほど大きな企業にも明日はない。手遅れにならないうちに、何をなすべきかを問い直すこと。

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