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2007年1月25日 (木)

冤罪の恐ろしさ

 富山県で無実の男性が強姦罪で起訴され、およそ3年間の実刑を受けた後で、真犯人が登場した事件は、警察の杜撰な捜査が原因と明らかだが、他人事ではない恐怖を感じる。日本では起訴された事件のほとんどが有罪、裁判は量刑を決めるのが実情らしい。警察の取り調べが極めて重要。

 理屈を言ってしまえば、一つひとつの事件に対し、きめ細かな捜査が前提。だけどその一方で犯罪は頻発し、警察としては解決しなきゃならない。ある程度の見込みがつけば、容疑者を追い込んで、自白を導き出せば一件落着。現場は研究室じゃないから、勘と経験も大事な財産にせざるを得ない。

 裁判所は裁判所で、処理すべき案件が山積。警察に対する信頼が強いほど、基本的な起訴内容について疑わない。弁護側もその点は同じ。憎むべき犯罪を根絶し、犯人に相当の罰を与える。社会正義を貫く意志は、誰よりも強い人が集まってる。無実の人を陥れる気持ちなど微塵もない。

 冤罪を受けた人の立場になれば、無実が証明されて済む問題じゃない。まして強姦罪であれば、職場を追われ、人間関係も絶たれる。履歴も虚偽記載できなかったから、生きることさえ容易じゃなく、謝罪されても失ったものは戻らない。金銭的補償で贖えるほど軽くない。

 正直に言って悩ましい問題、人権を尊重するのが基本だけど、警察が相手にしてるのは、ひと癖もふた癖もある輩ばかり。言い逃れなのか正当な主張なのか、思い込んだら目も曇る。証拠をどれだけ公開できるのか、そうした問題も孕んでるから、そう簡単に解決できないように思う。

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