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2007年1月17日 (水)

もの作りの誇り

 三菱ふそうで、またもリコール。2002年に横浜で起きた事故を切っ掛けに、2004年にリコールが行われたけど、名門三菱の名は地に墜ちた。ようやく復活の兆しが見え始めた矢先、当時に交換したハブに亀裂が生じて、僅か3年で再び三菱のブランドが問い直される。

 今回のケースは手続きより、設計および製造の能力への疑問。トラックの大型化や積載量の問題もあるが、想定した範囲の強度を持ち得なかった。コストの問題も絡めると、充分に実験を繰り返したかも疑問。与えられた時間と予算では、見切り発車せざるを得なかったのか。

 これは三菱ふそうだけでなく、自動車業界だけでもなく、製造業全体に問われてるような気がする。設計書が正しければ、その通りの物ができるのは、今までの日本の常識だったけど、それが今でも通用するのだろうか。外注の技術レベルは、従来のように保たれているのだろうか。

 市場原理を理由として、製造の時間と予算を削り取り、それが創意工夫の限界を越えたら、どこかで粗雑になるのは想像できる。海外に外注する一つひとつの部品は、どこまで機能をチェックできるのだろうか。安かろう悪かろうに目を瞑っていないだろうか。疑問は次々に湧き起こる。

 日本人の凄さは、確率でもの作りをしないこと。徹底的に精度を極め、万が一の不良品も見逃さず、仕上げた結果に胸を張っていた。その事実の積み重ねが、日本人に対する尊敬と勝算の源泉。今もなお同じように、自分の仕事に誇りを持つ人は、どれだけいるのだろうか。

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