« そのまんま知事 | トップページ | 本当に恐いのは »

2006年12月16日 (土)

年賀状の季節

 来年の民営化を前に、郵政公社として最後の年賀状受付が始まった。『郵政研究』という雑誌に、連載させてもらってる私にも、いろいろと思うところがある。ここ数年の郵政民営化の流れで、一番大事なところが問われてない。それは郵便局が、国民にとって大切な存在であること。

 今さらながらに考えるけど、郵政民営化の背景には、莫大な運用資金を巡る利権と、それに伴う政官癒着があった。それはそれで改善されるべきであり、ひと握りの既得権者に貪らせてはいけない。でもよく考えてみると、それって大多数の国民と、郵便局で働く人とは関係ない話。

 銀行も証券会社もない離島や僻地でも、郵便局は地元と密接に関わって、そこに暮らす人たちのライフラインとなってきた。日本全国どこへでも郵便物が届けられるだけでなく、郵便貯金や簡易保険は安心な生活を支えてきた。その事実は、決して過小評価してはいけない。

 一連の不祥事と乱脈な運営が原因で、社会保険庁の民営化が論じられてるが、ここでも忘れてならないのは、年金や健康保険が果たしてる役割。病気や高齢で働けなくなったとき、誰にも頼らず暮らしていけるよう、皆が生活費を切り詰めて掛け金を支払ってる。明日のために、今日をガマンする。

 日本人は勤勉な国民と呼ばれるが、それはこうしたシステムが整備されてるから。真面目に一所懸命に働いていれば、日本全国どこに住もうと、裏切られないから頑張れる。その根っこのところを無視したら、一時的な経済成長を得られても、手痛いしっぺ返しを食らわされる。

|

« そのまんま知事 | トップページ | 本当に恐いのは »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/99210/4562308

この記事へのトラックバック一覧です: 年賀状の季節:

» カブドットコム証券の紹介 [カブドットコム証券の紹介]
株をやるならカブドットコム証券がおすすめ!今、カブドットコム証券に資料を請求するとお役立ちブックもらえます。 [続きを読む]

受信: 2006年12月18日 (月) 09時52分

« そのまんま知事 | トップページ | 本当に恐いのは »