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2006年10月11日 (水)

プロの仕事師

 妻と二人で黒部まで遊びに行ってきたが、観光バスの運転手が凄かった。最初に驚かされたのは、基本となる運転。高速道路を走るとき、低速車を抜きながら、決して無理はせず、安全かつ迅速に目的地へ急ぐ。当たり前のようだけど、これができる運転手は少ない。

 お陰で目的地には、常に予定時刻より早く到着し、観光のポイントや注意点を、さり気なく添乗員にアドバイス。添乗員も若いけど、一生懸命さが伝わってくる人だったので、そのまま運転手の知恵と披露する。その空気感が、私たち旅行客を癒してくれる。サービスの本質をわきまえてる。

 要するに、運転するだけが、仕事と考えてない。ツアー客を楽しませ、添乗員をサポートし、楽しい思い出を演出するのが、自分の仕事と心得てる。それでいて出しゃばらず、黒子としての役割を自覚する。それが細かいところに表れて、この運転手は徒者じゃないと思わせる。

 圧巻だったのは、最後に高速道を走ってるとき、普通の運転手なら、乗客を上田駅まで送り届ければ、誰からも文句を言われない。それを姥捨付近の夜景が見事と説明し、車内のライトを消して、皆が楽しめるようにショーアップ。再び点灯したときは、全員が拍手。

 長野県の千曲観光の佐々木さんという運転手、長野県が大好きなことも、観光客を本当に大切にしてることも、びんびんと伝わってくる。それでいて最後の挨拶では、会社をよろしくとしか話さず、潔くて気持ち良い。こういう仕事師が、まだまだたくさんいるんだろうな。

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