« 懲戒免職は当たり前 | トップページ | 今こそ地産地消 »

2006年9月12日 (火)

他人事じゃない

 ふとしたご縁で、西多摩新聞社の社主と会い、西多摩新聞社発行、ユック舎発売の『定年漂流』(西田小夜子著)という本を頂いた。小説という形をとってるが、ネタはすべて取材した事実に基づいてるらしい。淡々とした文章だが、テーマのせいもあってか引き込まれる。

 正直に言って、ここに登場する男ども女どものように、極端にむ鈍感な人は珍しいような気がして、かなりデフォルメされてると読んでたが、周辺を調べれば調べるほど、定年を境に生きる気力を失う人は多いようだ。それ以前に、私には当たり前と思えることが、当たり前になっていないらしい。

 とりわけ身に詰まされるのは、男の横柄さを女が堪え忍び、それに気づかないまま歳月を重ね、共に過ごす時間が長引くことで、夫婦の関係が破綻するストーリー。自分では妻をフォローしてるつもりだけど、果たして基準ラインを超えてるかどうか、胸を張れるほどの自信はない。

 著者の西田さんは西多摩地区で、定年塾というNPOを立ち上げ、夫婦それぞれが自立して新しい関係を築けるよう、講演や執筆も含めて大車輪の活躍ということだが、こうした試みは全国各地で展開されたほうが良い。定年塾どころか、30代以上を対象とした「大人塾」が必要かも。

 人は気づきさえすれば、何度でもやり直せる。経済的には豊かになったが、大人としての自立と成熟を、どこかに置き忘れた人が多い今、企業でも地方自治体でも、本気で大人を大人にしていかなきゃ、近い将来の日本は心の漂流者で溢れそう。まず自らを問い直すことから始めなきゃ。

|

« 懲戒免職は当たり前 | トップページ | 今こそ地産地消 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/99210/3407820

この記事へのトラックバック一覧です: 他人事じゃない:

« 懲戒免職は当たり前 | トップページ | 今こそ地産地消 »