誰の責任なのさ
財務省によると、今年6月末の国の借金は前年同期比4%増の827兆7948億円、国民1人当たりにすると647万円。この他にも地方の借金が、今年3月末で170兆円。この他に特殊法人の借入金など、国が保証する債務が52兆4275億円。私たちはこれだけの債務を負ってるけど、実感がないのも事実。
民間企業でも個人でも、これだけの負債を抱えたら、誰かが責任を問われるが、不思議なことに政府も中央官庁も地方自治体も頬被り。それどころか上層部は減給もされず、のうのうと暮らしてる。国民の批判が高まれば、現場の人員を削減し、改革は進んでると誤魔化して……。
それでも埒が明かなければ、福祉への支出を削り取り、足りなきゃ諸々の増税。酒を飲むのが贅沢だと酒税を上げ、煙草を吸うのは不謹慎と煙草税を上げ、数年先には物を買うのはけしからぬと消費税を上げようと目論んでる。国会議員も国や地方の官僚も、既得権益を手放さないまま。
どんなに偉い人たちか知らないが、日本の借金を増やし続けた責任を、すべて国民にツケを回すのは虫が良すぎやしませんか。江戸時代じゃあるまいし、領民は活かさず殺さず、年貢をむしり取り、能書き垂れて胡座を掻いてる場合じゃないでしょ。増税する前に家屋敷を処分しろ。
民間企業の経営者たちは、儲けてる人も確かにいるが、無一文になる人だっている。それぞれがリスクを背負い、そのうえ税金を納めてる。税金は国に差し出したわけじゃなく、国民全体の利益に貢献するよう預けてるだけ。それができなかったのだから、責任をまっとうするのは当たり前。
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