柔らかなMLM
仕事がらネットワークビジネスに絡んでる人たちとも、それなりに交流があるけど、私自身は一定の距離を保ち、彼ら彼女らの言動を観察してきた。ほとんどの人たちは、成功へのストーリーに幻想を抱いて、収入の額で自分を語ろうとするから、私にとっては魅力的ではない。
真面目にMLMと取り組んでる人も、天上天下唯我独尊の傾向が強く、新興宗教のような雰囲気が漂う。理屈としては正しいのかもしれないが、自分だけが正しく他は間違ってるという論法は、私には心地良くない。置かれた状況を考えれば、わかるような気もするのだけれど。
ところがMLMと長く関わってながら、どのくらい収入を得てるかも語らず、自分が扱う商品に絶大の信頼を寄せながら、それがすべてでない人と出会った。初対面のときから、MLMを展開してると隠さず、だからといって私を取り込もうともせず、だから今でも交流が続いてる。
その人が特別と考えてたのだけど、若い世代を中心として、無理のない形でMLMと取り組んでる人たちもいると、まったく別なところで聞かされた。収入は驚くほどではないが、自分の仕事に誇りを持ちながら、MLMという島に捕らわれず、バランス良く人間関係を築いてるらしい。
システムそのものより、プロセスに問題があったのだから、関わる人の意識が変われば、MLMがひとつの働き方になる確率は高い。会社組織が安定した雇用を約束せず、取引先も含めて働く人の期待に応えようとしなければ、ビジネスの構造そのものに変化が訪れるかもしれない。
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