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2006年9月 2日 (土)

人を殺すのは簡単か

 稚内やら周南やら、相変わらず物騒な事件が起きてる。たとえ怒鳴り散らしても、血相を変えても、話し合えば理解できるところもあろうに、問答無用で生命を奪う風潮が後を絶たない。そりゃ人間なんて殺すのは簡単、非力な女性や幼児なら刃物さえ必要としない。

 殺した後にどのような世界が展開するのか、想像力はまったく働かないのだろうか。逮捕されてから改悛の情を表しても、一度奪われた生命は二度と戻らない。自分の気持ちを抑えられずに、社会との関わりを考えられずに、スイッチを切るぐらいの手軽さで暴走する。

 これは報道されてるような事件だけが、特殊なものでないように思われる。飽きてしまったペットを平気で捨てる人、遠くの山奥まで電化製品を廃棄しに行く人、隣近所の迷惑を省みず深夜まで騒ぐ人、自分だけの理屈でルールを無視する人、皆同じ穴のムジナじゃないか。

 自分さえ良ければ、他人がどうなっても構わない。それを突き詰めていくと、自分に邪魔なものや不要なものは、削除しても心が痛むどころか、合理的な判断を下したような気さえする。私利私欲に走る人が崇められ、人を騙しても儲けた人が、偉いと賞賛される世の中。

 何が大切なことなのか、本気で問い直さないと、ますます殺伐になってくるような気がする。人が人であることの尊厳を忘れたら、弱肉強食の獣の世界と変わらない。弱い人への慈しみを無視したら、私たちは歴史から何を学んできたのか、先人の血と汗と涙が報われない。

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