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2006年8月10日 (木)

TOBをどう捉えるか

 製紙業界、紳士服業界で、相次いでTOBの動き。欧米では当たり前になってるが、日本では慣れてない経営統合。私は旧いのかもしれないが、大手企業の理屈は一方的で、設備投資やインフラ整備をするより、他社を買い取ったほうが合理的と考えてるとしか思えない。

 経営陣に対する処遇は後回しにするにしても、社員をどうするのか、培われた企業文化をどう評価するのか、その辺りについては言及せずに、自社の利益の拡大を目指すことで、株価にも反映できるとのアピール。TOBは元々そういうものなのだろうが、これでは長期的なビジョンは伝わらない。

 これは双方が合意した企業統合でも同じ。単に資本を増強し、売上を伸ばしても、背景となる文化を明らかにしなければ、そこに関わる人たちのモチベーションを刺激できず、長期的な視点に立てば不合理なものになる。長年築いた信用も個性も、数字で代替できると考えるのは甘い。

 お金は事業を営むための血液であり、お互いのコミュニケーションを可能にする共通言語。でも、お金になるまでのプロセスには、たくさんの人たちの気持ちがこめられ、思いが詰まってる。1万円はどこでも1万円として遣えるが、どのように得たのかで遣い道は異なってくる。

 企業統合そのものは、良いことでも悪いことでもない。それぞれの事情で、収まるところに収まるなら、それはそれ。だけど、たくさんの人生が関わる決断を、ゲームにしちゃいけないと思う。面倒な手続きを踏んでも、他人の不幸の上に自分の幸福を築く発想は、皆の同意を得られない。

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