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2006年8月 9日 (水)

生き甲斐とやら

 厚生労働省が発表した『06年版労働経済白書』によると、大手メーカーで請負を含む外部労働力の活用が増え、就職氷河期世代を中心とした年長フリーターが、そうした雇用に甘んじてると報告。フリーター全体は減っているものの、35〜44歳では逆に増えてる。

 バブル経済が崩壊した後に、終身雇用、年功序列の枠が外れ、企業も大幅に人員を削減し収益を回復した経験から、組織内に人員を抱えようとせず、働く側も定年までの保証がなければ、独立して自分がやりたいことを探したいと思うようになった。起業ブームの背景でもある。

 ところが起業はそれほど簡単でなく、企業の側も安定した人材の確保が大切と感じ始め、ここ数年は就職する若者も増えてる。転職するにしても、きっちりキャリアを形成し、次のステップを計算し、リスク回避を考えてる。そこで浮いてしまったのが20代後半から40代半ばの世代。

 起業を試みた人が悉く討ち死にしてたら、皆も諦めがつくのだろうが、年収1億円を超える成功者の話を聞くと、今さら就職して組織の一員になり、年収1千万円未満の生活を、とてもじゃないが選ぶ気になれない。地に足をつけるより、夢を夢見てたほうが楽しい。

 日本経済全体で捉えたら、マイナス要因ばかりの兆候だが、一人ひとりの人生観を変えなきゃ、根本的な問題は解決しない。経営者たちが望むようには、ひと昔前の構造には戻れない。一所懸命に働いた人が報われ、既得権の上に胡座をかく人を追い出さなきゃ、次の一歩を踏み出せない。

 

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