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2006年8月31日 (木)

そろそろ気づけよ

 王子製紙のTOBが失敗したと思ったら、今度はダイエーを丸抱えした丸紅が、スーパー業界の中から提携先を探してるという。ダイエーは産業再生機構から送り込まれた樋口社長が辞任し、丸紅常務執行役員の西見氏が新社長に決まったばかり。イオンとウォルマートが有力候補らしい。

 商社の立場から捉えれば、スーパーは全国展開するアンテナショップ。貿易だけでは売上に限界を感じてる商社は、消費者ニーズを的確に掴めば本業に活かせるから、伊藤忠商事はファミリーマートの筆頭株主になり、三菱商事はローソンと、三井物産はセブン&アイと、それぞれ提携してる。

 しかし忘れちゃいけないのは、店頭はコミュニケーションの場という事実。品揃えという形の提案に対し、購買という反応が戻ることで、お互いの意志を確かめられる。最初にボールを投げるのは小売店であり、それが差別化されていなきゃ集客できない。それぞれの持ち味が求められる。

 イオンにはイオンの個性があり、ウォルマートにはウォルマートのやり方があり、それは長年培ってきた企業文化に基づいてる。消費者はそこに賛同し足を運ぶのであり、単純に売り場面積の拡大を歓迎するわけじゃない。肝心なのはダイエーが、消費者に何を伝えたいか。

 一時代を築いたダイエーには、消費者が支持する文化がある。途中から方向がずれ、破綻という結果を招いてるが、やってきたことのすべてが間違っていたわけじゃない。その足跡を検証し、本来の価値を掘り起こさなきゃ、何をやってもうまくいくわけがない。

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2006年8月30日 (水)

お金が爆弾に化け

 アメリカのイージス艦「シャイロー」が、横須賀基地に配備された。これは日本を射程に収める北朝鮮のノドンを迎撃できる対空ミサイルSM3の発射機を備えてる。アメリカが海外配備するのは初めてということで、日米安全保障条約の絆が強まったということか。

 こうした動きに呼応して、防衛庁は来年度の予算を概算要求で、ミサイル防衛関連予算を2190億円とする方針を決めた。本年度と比べて5割増で、地対空誘導弾パトリオット3などを揃え、私が住んでる場所から車で10分の入間基地にも配備される予定という。

 一方でアメリカは、ブッシュ大統領になってから10回目の核実験。ネバダ砂漠の地下実験場で実施される予定で、周辺への影響を及ぼさないというけど、包括的核実験禁止条約に調印しながら、未だに批准しないアメリカの姿勢はまさに世界の警察を自認するもの。

 北朝鮮のような危ない国があるのも事実だし、善し悪しは別として必要という理屈もわかるけれど、これでどれだけのお金が注ぎ込まれるのか。福祉や医療を削り取ってまで、軍備を増強させるのは、軍事産業以外に喜ぶ人はいるのだろうか。国際的に考えれば、飢えた子を何人救えるのか。

 たった一度の演習で数十億円が消えていき、日本への攻撃が定かでない恐怖のために数兆円が費やされる。それぞれの国が殺し合いでの解決を求めなければ、どれだけたくさんの人の命が守られ、生活を向上させられるのだろうか。指導者と呼ばれる人たちは、発想を切り換えられないのか。

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2006年8月29日 (火)

ちょっと違うんじゃない

 福岡市の職員が飲酒運転で、幼児3人の命を奪った事件は、今さらながらに痛ましく、哀悼の意を抱かざるを得ない。飲んだら乗るな、乗ったら寝るな。居眠り運転の車に追突され、同乗してた妻と共に一年を棒に振った私には、とても他人事と受けとめられない。

 福岡市は酒酔い運転をした職員に対し、すべて免職とするよう厳罰化を決定。ガードレールの点検も急いでる。泥縄式のところもあるが、やれることをすぐにやってる印象。本当は個人のモラルの問題だが、ルールを厳しくすることで違反者を絶滅するのは賢明。

 ところが事件に対する批判が福岡市役所に相次ぎ、メールや電話で900件に及んだという。要するに職員の監督不行届の責任をとれということ。それどころかオリンピックの誘致を辞退せよとの声もあるとか。おいおい、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いってか。それとこれとは違うでしょ。

 酒を飲んだら車を運転しちゃいけない。今どき小学生だってわかってる。さまざまなところで、たくさんの人が、繰り返し同じことを説いてる。それでも聞かないバカはいる。実際に車で飲みに出かけるヤツは、今夜だって数え切れないほどいるだろう。そうした輩を周囲が甘やかしてる。

 それを今度のような事件が起こると、ここぞとばかりに騒ぎ立てる。よく考えればわかることだが、どんな組織でも時間外の行動を、事細かにチェックできず、実際にやったらプライバシーのない管理社会。大事なのは私たち一人ひとりが、周囲の飲酒運転者を許さないこと。

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2006年8月28日 (月)

少しは改善されるかな

 国土交通省は来年度から、建築士事務所や不動産業者などを対象に、処分情報をデータベース化してインターネットで公開。簡単に言ってしまえばブラックリスト、消費者が住宅を購買するときの指針になるのは間違いない。今までは企業が不正を働き発覚しても、なかなかチェックできなかった。

 建築士事務所や宅建業者への処分は、今までも地方整備局や都道府県のHPで公開されてたが、それに加えて建設業者、民間住宅検査機関、マンション業務管理業者への業務停止や戒告を情報公開。期間は過去2年間を予定して、処分基準も明らかにして公開するという。

 エレベーター事故や外壁タイル落下などの人身事故情報も、公共に対する影響が大きいという理由で準ずる方針。昨年の耐震強度偽装事件などを受けた結果だが、従来から見ると大きな方向転換であり、それぞれの企業は本格的にコンプライアンスと取り組まざるを得ない。

 国土交通省がここまでの英断を下すなら、他の省庁も善いことは見習って、法令違反が企業の存亡に関わると、意識を刷り込むことが肝要。国土交通省の管轄内では、運送業者の処分歴も明らかにして、とりわけ酒気酔い運転、酒気帯び運転の撲滅を目指してほしい。

 社会に貢献する企業が成長し、発展するのは望ましいが、その逆は排除していかなきゃ。悪いことをしても罰金を払い、ほとぼりが冷めた頃に口を拭い、いたちごっこを繰り返してたら、真面目に励んでる企業に大迷惑。そこで働く人たちも、モチベーションを削がれてしまう。

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2006年8月27日 (日)

道州制って何!?

 9月の自民党総裁選に立候補を予定してる安倍官房長官、麻生外務大臣、それぞれから道州制の導入が提議されてる。もちろん狙いは地方財政を立て直し、地域経済を活性化させること。簡単に言ってしまえば地域の枠組みを捉え直し、地方交付税交付金や補助金をなくしたい。

 道州制に対する議論は昭和30年代からあるが、近年では平松大分県知事など、地方の自立を主張する声が追い風になり、経済特区などの動きもあり、未来への試金石として現実味を帯びてる。確かに明治政府の廃藩置県以来、地域行政は一度も問い直されてない。良い潮時かもしれない。

 しかし問題点も多く、どのように分割するのか、どこを中心地とするのか、それぞれの道州にバランスは保たれるのか。一歩間違えれば綱の引っ張り合い、下手をすればお役所の数が増え、不合理のツケが住民に回ってくる。郷土意識をどう捉えるのかも厄介で、一筋縄ではいかないだろう。

 とりわけ重要なのは、それぞれの道州にどのくらいの権限を与え、財源を確保できるのか。良い意味で競争になれば日本全体が活性するが、中央官庁の力を温存すれば何の効果ももたらさない。既得権者が納得するだけの理屈を、他の既得権者が用意できるとも思えない。

 国家公務員、地方公務員に共通するのは、年貢の発想。自分たちで決めた税制で、歳入はすべて役所の財産と勘違い。たとえ余ったとしても、それは国民からの預り金。できる限り経費を抑え、国民に還元するのが道理だけど、そんなことを考えてるお役人は、ほとんどいないよね。

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2006年8月26日 (土)

HPが6万アクセス

 2泊3日の旅行に出かけてたのだが、その間にHPが6万アクセスを超えた。5月の連休中に手直しを加え、それからアクセス頻度もアップして、かなり速いペースになってる。相変わらず「龍崎史郎サイト」のページへのアクセスが断然多く、数日前には600アクセスを超えてた。

 私としては呼び水のつもりで、昔の仕事の一部を公開してるつもりなのだが、インターネットは無償と心得てる人が多く、そこからのレスポンスはほとんどない。まぁ、役立てる人がいるなら、細かいことは言わないほうが良いか。閲覧してもらうために、アップしてるのだから。

 それでも島田士郎の仕事は、龍崎史郎とはひと味違うと、かなり強く意識してるので、あれですべてと思われるのも辛い。間違ってることは伝えてないが、本気で力を蓄えたいなら、島田士郎からのメッセージを受けとめてほしい。もっともこれは飯の種なので、無償で提供するわけにいかない。

 島田士郎になってからの講演の記録や雑誌の寄稿など、単行本にする気がないものもあるけど、やはり私の価値を認め、お金を支払ってくれる人がいるのだから、そこまでお人好しになったら、干上がってしまうのは目に見えてる。それでなくともコンテンツの価値は、一定の基準がなくてあいまい。

 書いたり話したりするだけでなく、新たな展開も企てているけど、そうは言っても私のベースは本であり、研修セミナーであり、ものの見方考え方に求められる。署名を必要とする仕事ばかりじゃないけど、それだけにコンテンツは大事にして安売りしたくないのがホンネ。

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2006年8月23日 (水)

異業種交流会にゲストで

 ひょんなご縁から、産業カウンセラーの秋山幸子さんが主宰する異業種交流会に、ゲストで参加してトークショーをやることになった。9月3日の日曜日、午後2時スタートだから、それほど時間的な余裕はない。会場は新宿小滝橋通りの高層ビル、窓からの景色が素晴らしいスペース。

 秋山幸子さんは岡山県の人、心理カウンセラーとして関西を中心に活躍してきたが、一念発起して東京へ進出したばかり。感性が柔らかな人で、無垢で透明な水晶の印象。豊富な人脈を背景にして、これから注目を集めそう。彼女と絡んで何が飛び出すか、恐ろしいような楽しみなような。

 トークショーのテーマは「負けない生き方」、私を丸裸にするのが狙いかな。セッションの後には名刺交換会、私も秋山さんも参加して、夕暮れまで雑談を楽しむ。会費は5千円とのこと。お時間のある方は新宿まで出かけて、私や秋山さんと語り合いませんか。

 吉祥交流会
 開催日時  2006年09月03日(14時30分〜18時)
 開催場所  東京都 (新宿区西新宿7−5−9 オフィス秋山 )
 会費     5,000円
 問い合わせ先 tokyo-akiyama@aria.ocn.ne.jp

 ご参加くださる方は、脇山さんにメールでご連絡ください。

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2006年8月22日 (火)

驚異の黒米パワー

 秩父で黒米を栽培し、さまざまな製品を研究してる経営者と会う。最近話題の黒米だが、抗酸化作用の高いアントシアニン、コレステロールを減らすナイアシン、諸々のビタミン、亜鉛、鉄、マグネシウムと、サプリメント以上に優れた栄養素を含んでる。それくらいは知っていた。

 ところが、そんなもんじゃない。エキスを精製し化粧品にすると、シミやニキビもなくなるし、身体から発する匂いも消える。それどころか実験段階だが、発毛効果もあるらしく、実際に経営者の頭にはその成果が……。黒米愛用者は健康で長生きしてる人が多いらしい。

 話を聞いていると、どうやら水も影響するらしく、数多い秩父の源流の中でも、アルカリ性の高い源流水を使用。こだわる人は徹底的にこだわる。経営者の前歴を聞くと、名古屋で菓子店を経営し、数億円を商ってたが、10年以上前に黒米と出会い、秩父へ移り住んだ。

 私の一番の関心事は、近頃では日本の食と自然との共生。そんなことを考えてると、こうした出会いに恵まれるからおもしろい。美味しく食べて健康になるだけでなく、美しくも馴れるなら、願ったり叶ったりというとこか。農業がトレンドになるとは、この辺りの視点かもしれない。

 仕事がら考えてしまうのは、ビジネスとして成長する可能性。踏み出す一歩に抵抗感がなく、日本人ならすぐに納得できるコンセプト。少しくらい高い価格設定でも、充分に市場ニーズを見込め、それほどのトレーニングを要しなくとも売りやすい。もしかしたら狙い目かも。

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2006年8月21日 (月)

未だに振り込め詐欺

 私が暮らす埼玉県では、オレオレ詐欺の被害が増加。県警の発表によると今年の1月から6月まで354件、被害総額は6億4千万円。昨年同期は283件、3億6千万円というから、随分と増えている。会社の金を使い込んだとか、痴漢の示談金が必要とか、情報収集も念入りらしい。

 振り込め詐欺全体では602件と、昨年より26%減ってるが、被害総額は8億8千万円で昨年より2億7千万円増えている。ちょっとした産業規模の金額が、埼玉県内だけで動いてる。アダルトサイト使用料などの架空請求、融資の保証金詐欺などは、昨年より大きく減ってる。

 恐ろしいのは刑事犯罪全体の発生件数は66,249件と若干減ってるが、検挙率は24%しかなく、全国44位。全国平均でも30.5%の検挙率というから、悪いことをしてもなかなか捕まらないのが実情。新聞やTVで報じられてるのは、氷山の一角と思い知らされる。

 国際的な犯罪も多く、手口も巧妙になっているけど、人を騙しても枕を高くして寝られるご時世。これに合法の範囲内でもモラルに反したビジネスや、立件されてない詐欺商法など加えると、ぼんやりしてたら尻の毛まで抜かれ、正直者は素寒貧にされてしまう。

 そう考えると私の父が、昨年オレオレ詐欺の電話を受けて、私が87万円の借金を払えずに、肩代わりしてくれと泣き込まれたとき、「私はそんな息子を育てた覚えはない」と、一喝したのは立派。もう少し身内を信じたら、被害も減るのかもしれないが、それにしても厄介な話。

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2006年8月20日 (日)

賠償の責任範囲

 首都圏の大規模停電で、原因となったクレーン船を所有する海洋土木会社が、停電によって引き起こされた間接損害について、賠償義務はないとHPで表明したという。東京電力との契約でも、停電による損害への賠償責任はないとされている。

 確かにこれを認めてしまったら、東京電力でさえ経営に大きな影響を及ぼすだろうし、そこそこの会社なら倒産しかねない。コストが莫大なだけでなく、因果関係の証明や被害の程度を明らかにするのが難しい。今までのケースでは、海洋土木会社が東京電力に送電線の修復費用を補償する。

 しかし事故の当事者が、一般消費者を顧客にした企業なら、それほど単純に線は引けないだろう。実際に当日は、楽しみにしていた行楽を台無しにされたり、電車やエレベーターに閉じこめられたり、さんざんな目にあった人は多い。お詫びの言葉だけでは許されない。

 東京電力にしても公共事業なら、3時間の停電は長すぎると認識すべき。自然災害ならあきらめもつくが、人為的事故の発生を防げなかったのは、危機管理の甘さを指摘されてもやむを得ない。被害者という立場だけで、責任を免れないのが、独占的事業を運営する会社の掟。

 この件に関しては、間接的被害を受けた多くの人たちは、泣き寝入りするしかないだろう。でも、こうした記憶は、時代の流れを加速させる。安定的に供給されると予測してたエネルギーが、一方的に断ち切られた際に、何らかの補償を求める声が大きくなる気がする。

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2006年8月19日 (土)

国民性の違いなのか!?

 韓国の盧武鉉大統領直属で、財産調査委員会なるものが発足したという。これは盧政権が推し進める現代史見直しの一環で、過去の対日協力者が築いた富を、独立後も既得権として手放さないのは不当として、昨年の暮れに制定された法律に基づいてる。

 対象になるのは該当者約400人の子孫、1910年の日韓併合まで遡るというから驚く。日本でも官有地の払い下げから始まって、政界や軍部との繋がりの中で富を築いた個人や企業は多い。現代法から照らし合わせれば違法でも、当時が合法であれば歴史的事実として受け入れられてる。

 この報道に接したとき、国民性の違いなのかと感じたが、盧武鉉大統領の個性に基づくところも多いようだ。義父は朝鮮戦争で北朝鮮の兵士として、当時の金日成主席から英雄として表象された人物。そのせいか北朝鮮に対しては寛大で、日本に対しては批判的かつ強硬な言動が目立つ。

 日本と韓国は最も距離の近い国同士だから、古代からさまざまな交流があり、私たち日本人の祖先には、中国や朝鮮半島出身の帰化人も多い。古くは任那の日本府から豊臣秀吉の出兵、そして西郷隆盛の征韓論と、日本が領土的野心を抱いたのは歴史的事実。過去を掘り起こせば、火種はいくらでもある。

 それでも若い世代を中心に、お互いを尊重して、良い関係が築かれつつあると思う。それを一国の元首が煽るように、双方の国民の角を突き合わせ、誰を利すると考えてるのか。正義は時代によって異なるし、人々はたくさんの間違いを犯してきたが、大事なのは過去ではなく未来ではないのか。

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2006年8月18日 (金)

だから舐められる

 北海道根室沖でのロシア軍による日本人漁船乗組員殺傷事件に伴い、根室市はロシア領樺太諸島への人道支援およびビザなし交流の中止を要請してたが、外務省は領土返還に寄与する事業として継続を決定。世界のどこを探しても、自国民を殺されて、その相手の国に金や物資を贈る国はない。

 ビザなし交流の前提は、双方が国境線を意識しながらも、行き来することでお互いにプラスになるから。領海に踏み込んだのを理由に、ゴムボートからいきなり銃撃され、あげくの果てに命まで奪われたら、その前提は根本から崩れる。地元民の怒りを官僚は感じられないのか。

 まして人道支援など、笑わせるんじゃない。それを日本では昔から、盗人に追い銭と言ってる。人を殺しても経済支援を打ち切られないなら、これからも勝手な理屈をつけて人を殺される。暴力に対して暴力で迫ってはいけないが、ヘラヘラとお追従笑いを浮かべてもダメ。

 これは、日本の国内法も同じ。ルールを破った際の罰則が甘すぎる。人を殺してもひとりなら死刑にならない。無期の判決でも15年というところ。模範囚ならさらに短い期間で釈放。人の制止を振り切り花火で遊んでも、夜中まで花見見物と騒いでも、逮捕されないから頭に乗ってくる。

 すべて根っこは一緒。既得権を守るためなら一所懸命に研究するが、真面目に働く庶民を守る気がないから、あいまいな状態を継続し決断を下さない。国民の意思を反映したうえで、日本の国の意思を内外に示さなければ、これから先もずっと無法者たちに舐められる。

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2006年8月17日 (木)

暴力でしか解決できないのか

 北海道の根室沖で操業中の漁船が、ロシア国境警備隊に銃撃されて、1人が死亡し、3人が拿捕された。ロシア側の発表では無灯火で密漁してる不審船に対し、警告を発したところ逃げたので威嚇射撃。船には銃撃による損傷はないと主張。死んだ人は運が悪かったと言いたいのだろう。

 現場がどちらの領海にしても、相手は民間の丸腰の漁船。実弾を発砲する必要があるのか。重厚を人へ向けたら、殺意があると思われて当たり前。ロシアは自国の利益を守るために、日本人を射殺した事実は消えない。人を殺してまで得ようとする利益は、ロシアにとってどれほどのものなのか。

 一方では自民党の加藤代議士の実家に、放火して割腹自殺を図った右翼団体の幹部。小泉首相の靖国神社参拝に対して、加藤代議士が異論を唱えたのが背景と報じられてるが、自らの意見を主張したいなら言葉を発すれば良い。どうして家を焼かなきゃいけないのか。腹を切れば済むのか。

 人はさまざまな欲望があり、それが成長への原動力になってる。しかし組織でも個人でも、欲望が常に果たされるとは限らない。声を涸らして叫んでも、伝わらないことはいくらでもある。どうしてわからないのか、地団駄踏む思いは、誰もがさまざまに経験してるに違いない。

 だからといって問題解決の手段に暴力を用いたら、その時点で人間は人間でなくなる。獣が殺傷能力や破壊能力を持つ道具を手にしたら、問答無用で生命や財産は簡単に消えていく。甘いかもしれないが私たちは人間、対話する知恵も力も身につけてきたと考えたい。

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2006年8月16日 (水)

靖国神社って何!?

 8月15日に小泉首相が靖国神社を参拝、予測通り中国と韓国からは抗議声明。日付は違っても、この数年繰り返された展開。靖国神社は桜がきれいなので、千鳥ヶ淵を訪れる際に、何度か足を踏み入れたことはあるが、戦没者を慰霊するための神社と考えてた。

 あまり世間が騒ぐので、ちょっと調べたら、元々は明治維新の官軍兵士の鎮魂が目的。明治2年に東京招魂社として創設され、2年後に靖国神社へ改称し、別格官弊社となり、戦前は陸軍省と海軍省の共同管理。246万以上の英霊が祀られてるが、圧倒的に多いのが第二次世界大戦の213万4千柱。

 ここで疑問なのが、神に対する定義。出雲大社に大国主命が祀られてるように、神話の登場人物が御神体なら違和感を覚えないが、戦没者=神というのはどうなのだろうか。慰霊碑ではいけないのか。吉田松陰や坂本龍馬は戦没者と呼べるのだろうか。

 中国や韓国が異論を唱えるのも、ムリヤリ日本軍に招集した中国人や韓国人を、遺族の許諾も求めず祀ってるのだから、その辺りにも根深い問題が潜んでる。合祀問題で取り沙汰されるA級戦犯も、皆が戦没者というわけでないので、かなり恣意的な印象を受ける。

 要するに靖国神社は象徴の実体化であり、さまざまな捉え方が可能になる。それだけに感情論が先行しがちになるのだが、あくまでも靖国神社は一宗教法人。必要なのは日本という国が、第二次世界大戦を総括したうえで、その犠牲になった人の魂を鎮める公的施設を創ることじゃなかろうか。

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2006年8月15日 (火)

東京大停電

 14日午前7時40分頃、東京都区内と千葉県の浦安市、神奈川県の横浜市など、広範囲で突然の停電騒ぎ。140万世帯が影響を受けるだけでなく、電車は各線軒並みストップ、ビルのエレベーターに閉じこめられた人もいて、およそ3時間ほど混乱は続いた。

 原因は旧江戸川を運行するクレーン船が、高圧の送電線に接触して破損させた。クレーン船の乗組員は「気づかなかった」とか、バカを言っちゃいけない。免許もあれば、両の目も開いてる。これだけ多大な迷惑を掛けた責任と謝罪は、きっちりやってもらわなきゃ済まされない。

 それにしてもパニックも起こさず、怪我人も出さず、暴動にもならず、日本人は大人なのか、従順すぎるのか、ひたすら堪え忍ぶのに慣れてるのか。お盆休みということもあり、少し気持ちに余裕があったのかもしれない。せっかくの休みを台無しにした人も多かっただろうに。

 それと同時に、たかが2本の送電線を切ることで、及ぼす影響の大きさに恐ろしさを感じる。誰かが意図的に東京を混乱に陥れようとすれば、数カ所に細工するだけで都市機能は停止。おまけに警備もしてないようじゃ、危機管理以前の問題。私たちは危険な国に住んでる。

 東京電力は事後の処理に誤りはないとしてるが、起きた現象を考えてみれば、一歩誤れば大惨事を引き起こしたと想像できる。オール電化などと呼びかけてるけれど、そんなことになったらますますリスクは増大。金を儲けることより先に、安全を考えるのが順序じゃないか。

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2006年8月14日 (月)

第10回営業マンフォーラム開催

 昨年の12月からスタートした営業マンフォーラム、いよいよ9月で第10回を迎える。手探りで始めたけど、よく続いてるな。何の後ろ盾もなく、もちろん強制力もなく、営業というテーマに関心を持つ人たちが、毎月必ず集まってくれる。20代から50代まで、業種もバラバラ。

 この会の良いところは、上も下もなく、皆が本気で意見を交換するところ。私がまとめ役だけど、主張を押しつけるつもりもなく、結論を求めようともしない。一人ひとりがそれぞれに気づき、パワーを強めてくれたらそれで良い。だから初参加の人も、積極的に発言できる空気。

 密度は濃いけれど、とても温かい。それが持ち味かな。この会が切っ掛けで、私がビジネスの相談を持ちかけられることもあるし、仲間同士でセッションが始まったりしてる。何が起きても皆が大人だから、自由に可能性を掘り下げれば良い。人に迷惑を掛けなければ、基本的にフリー。

 今回のテーマは、 『最前線で戦い続けるために必要なこと』。学校の勉強じゃないから、正解じゃなくて構わない。思ってることをズバリと口にして、だからといって個人攻撃もない。 この後、懇親会でさらに盛り上がり…… 。参加すれば、きっとヒントを持ち帰れる。

 営業マンフォーラムを次のように開催します。

 9月12日(火)19時〜21時

 情報オアシス神田
 東京都千代田区神田多町2-4 第2滝ビル5F
(1Fがコンビニのサンクスです)
 電話 :03-3253-2911
 http://www.jo-kanda.com/map/map.html

 参加費3,000円

 テーマ 最前線で戦い続けるために必要なこと

 参加する方には、積極的な意見を期待しています。また初めて参加する方は、自己紹介の時間を設けませんので、200字程度の簡単なプロフィールを下記までご連絡くだされば、当日にプリントして参加者全員に配布します。

宛先 福島 章
afukus@dfi.co.jp

● 終了後、近くの居酒屋で2時間前後の懇親会。
  自由参加で実費負担です。

 参加希望の方は、私宛にメールしてください。

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2006年8月13日 (日)

帰省ラッシュ

 いよいよお盆休み、日本列島は民族大移動。空港も駅も道路も混雑を極め、皆が故郷を目指して急いでる。全国各地で夏祭りもたけなわ、どうのこうの言っても風物詩。生まれ育った土地は、どんな思いをしても帰りたいほど大切。私もお盆のうちに、片道1時間の里帰りで、墓参りしなきゃ。

 それこそ半世紀も前なら、働く場所は都会にしかなく、集団就職や出稼ぎなど、泣き泣き故郷を後にしたけど、インターネットが普及して、交通アクセスも整備して、それでも東京や大阪でなきゃ仕事はできないのだろうか。そろそろ発想を切り換える時期を迎えてるのかもしれない。

 日本人は元々、人生は仮の宿と考える節があるけど、働くために暮らす都会はなおさら異境。どこか長逗留してる気分で、旅の恥は掻き捨てになってるかと怪しんでる。生まれ育った土地なら、絶対にできない破廉恥や無軌道も、いつか離れるつもりの旅先なら平気でやっちゃう。

 倫理を説くより、生まれ育った土地に腰を落ち着け、そこで暮らしたほうが、日本人は日本人として生きられるのではなかろうか。インフラが整備してなきゃ推し進めりゃ良いし、産業がなけりゃ創り出せば良い。そうしたことができる環境は、そろそろ準備されてるのでは?

 盆暮れごとの帰省ラッシュを起こすのは、しがらみなどもあるだろうけど、やはり帰りたいからなんだ。だったら、ずっとそこに居られるように、皆で知恵を寄せ合えば、解決の糸口が見つかるかもしれない。そんなことができたら、一人ひとりの可能性もぐっと広がりそう。

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2006年8月12日 (土)

負の連鎖じゃないか

 イギリスで摘発されたテロ未遂事件。アメリカ行きの旅客機が狙いで、容疑者はイスラム教徒らしいが、そうなるとこれは単純にテロと考えて良いのか、少なからず疑問を抱く。イスラエルのレバノン侵略に対して、イギリスとアメリカは明らかに一方的な見解を示してる。それと関係ないのか。

 イラク問題、さらにアフガニスタン問題、どうも宗教を背景とした民族問題が対立軸に思えてならない。イギリスやアメリカの主張を鵜呑みにすると、アラブ諸国は基本的にテロ国家。アフガニスタンもイラクも、危険な国家だから民主的に解放してあげた。

 でも、そのプロセスで、たくさんの民衆が殺されてるのは事実。アラブ民族の側に立てば、先に非戦闘員を殺したのはイギリスやアメリカで、ニューヨークへの攻撃だけを非難するのは不合理。今もなおイスラエルは、レバノンのパレスチナ人を殺し続けてる。

 それを支持するイギリスやアメリカに、ゲリラ戦を仕掛けるのは必然の成り行き。ブッシュ大統領は鬼の首を取ったように、だからテロとの闘いを避けられないと演説するが、その前にイスラエルの大量虐殺を止めさせたら、展開は変わると思わないのか。

 それぞれの国や民族には、それぞれの歴史があり正義がある。それをお互いに認めることが、平和への前提ではないのだろうか。独裁国家で民衆が塗炭の苦しみに喘いでいても、それを解決するのはその国の民衆。情報を提供する以上のことをしてはならない。

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2006年8月11日 (金)

夏の温泉は暑い

 家の近くの日帰り温泉には、千円床屋が入ってるので、髪を切るために朝から温泉へ。開店してすぐに行ったつもりが、わずか5分遅れただけで1時間待ち。そりゃそうだよね。何しろ普通の床屋なら、4千円近くかかるのだから。ヘアデザインに凝ってるわけでもなし。

 こうした床屋が増えてくると、町中の床屋は大変だろう。実際に店を閉じる話もチラホラ、手に職を持っても、なかなか世間を渡れない時代。短期的に見れば利用者には有り難いが、長期的にはどうなのだろうか。技術をプライスダウンしていけば、床屋になりたがる人は減っていく。

 そんなことを考えながら髪を整え、湯船へと向かう。手足を伸ばすと、極楽、極楽。充分に温まってから髪を洗い、サウナで蒸されて、水風呂で身体を引き締める。露天風呂を楽しんでると、やたらに喉が渇く。湯の温度はぬるめだが、やはり夏なのか空気がすでに暑い。

 いつもは2時間は入ったり出たり、しかし今日は1時間半くらいで頭がぼんやり。バスタオルでいくら身体を拭いても、汗が湧き出て止まらない。お昼にラーメンを食べたら、さらに汗、汗、汗……。身体中の老廃物が流れ出た気分。夏の温泉も乙なもの。気分爽快リフレッシュ。

 このところ出かけて帰ると、シャワーで頭の天辺から爪先まで、それはそれで気持ち良いのだが、日本人はやはり湯船に浸かり、のんびり浮いてるのが一番。髪もサッパリしたし、これから仕事に集中。ない知恵を絞り出せそうな予感。さぁさ、頑張るぞ。

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2006年8月10日 (木)

TOBをどう捉えるか

 製紙業界、紳士服業界で、相次いでTOBの動き。欧米では当たり前になってるが、日本では慣れてない経営統合。私は旧いのかもしれないが、大手企業の理屈は一方的で、設備投資やインフラ整備をするより、他社を買い取ったほうが合理的と考えてるとしか思えない。

 経営陣に対する処遇は後回しにするにしても、社員をどうするのか、培われた企業文化をどう評価するのか、その辺りについては言及せずに、自社の利益の拡大を目指すことで、株価にも反映できるとのアピール。TOBは元々そういうものなのだろうが、これでは長期的なビジョンは伝わらない。

 これは双方が合意した企業統合でも同じ。単に資本を増強し、売上を伸ばしても、背景となる文化を明らかにしなければ、そこに関わる人たちのモチベーションを刺激できず、長期的な視点に立てば不合理なものになる。長年築いた信用も個性も、数字で代替できると考えるのは甘い。

 お金は事業を営むための血液であり、お互いのコミュニケーションを可能にする共通言語。でも、お金になるまでのプロセスには、たくさんの人たちの気持ちがこめられ、思いが詰まってる。1万円はどこでも1万円として遣えるが、どのように得たのかで遣い道は異なってくる。

 企業統合そのものは、良いことでも悪いことでもない。それぞれの事情で、収まるところに収まるなら、それはそれ。だけど、たくさんの人生が関わる決断を、ゲームにしちゃいけないと思う。面倒な手続きを踏んでも、他人の不幸の上に自分の幸福を築く発想は、皆の同意を得られない。

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2006年8月 9日 (水)

生き甲斐とやら

 厚生労働省が発表した『06年版労働経済白書』によると、大手メーカーで請負を含む外部労働力の活用が増え、就職氷河期世代を中心とした年長フリーターが、そうした雇用に甘んじてると報告。フリーター全体は減っているものの、35〜44歳では逆に増えてる。

 バブル経済が崩壊した後に、終身雇用、年功序列の枠が外れ、企業も大幅に人員を削減し収益を回復した経験から、組織内に人員を抱えようとせず、働く側も定年までの保証がなければ、独立して自分がやりたいことを探したいと思うようになった。起業ブームの背景でもある。

 ところが起業はそれほど簡単でなく、企業の側も安定した人材の確保が大切と感じ始め、ここ数年は就職する若者も増えてる。転職するにしても、きっちりキャリアを形成し、次のステップを計算し、リスク回避を考えてる。そこで浮いてしまったのが20代後半から40代半ばの世代。

 起業を試みた人が悉く討ち死にしてたら、皆も諦めがつくのだろうが、年収1億円を超える成功者の話を聞くと、今さら就職して組織の一員になり、年収1千万円未満の生活を、とてもじゃないが選ぶ気になれない。地に足をつけるより、夢を夢見てたほうが楽しい。

 日本経済全体で捉えたら、マイナス要因ばかりの兆候だが、一人ひとりの人生観を変えなきゃ、根本的な問題は解決しない。経営者たちが望むようには、ひと昔前の構造には戻れない。一所懸命に働いた人が報われ、既得権の上に胡座をかく人を追い出さなきゃ、次の一歩を踏み出せない。

 

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2006年8月 8日 (火)

軽い気持ちでも

 日本には数多くの歴史遺産、史跡が、全国各地に点在してる。それぞれが昨日今日できたものではなく、先人の叡智と自然の力と、複雑に絡み合いながら私たちの財産となってる。ところがバカなヤツがたくさんいて、名所旧跡至るところに落書きやら、彫り物やら、実に嘆かわしく、恥ずかしい。

 本人たちにすれば旅行の浮かれ気分、軽い気持ちでメモリーとやらほざいて、取り返しのつかない醜態を刻む。私たちの愛は永遠な〜んよってか、ざけんじゃねぇ。バカップルがナイフで刻んだ文字は、削り取れば千年の歴史が共に消える。雑巾で拭いても元の状態には戻せない。

 餌付けをしてはいけないと、立て看板まで用意してるのに、可愛いわ〜んと菓子を与え、あげくの果てに野猿の傍若無人。地元の人が収穫物を根こそぎ奪われ、塗炭の苦しみに喘いでるのに、餌を与えた本人たちはどこ吹く風、私たちは旅行を楽しんだだけよ、知ったこっちゃないわ。

 スポーツフィッシングなどご託を並べ、外来種を湖に放り、生態系を壊しても悪びれないアホもいれば、粗大ゴミをわざわざ山まで運び放置して、口を拭う無法者もいれば、飼ってたペットを持て余し、夜中にこっそり逃して、世間を騒がせる無責任な横着者もいる。

 自分の目の前さえきれいになれば、自分の懐さえ痛まなきゃ、他人にどれだけ迷惑を掛けようと、私は悪くないと言い張る日本人が増えすぎてる。権利を主張するのも結構だが、その前にやっちゃいけないことくらいわかるだろ。3歳児にも劣る判断力のまま大人になってくれるな。

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2006年8月 7日 (月)

長野県はどうなる?

 長野県知事選で現職の田中知事が敗れ、自民党衆議院議員を郵政民営化法案に反対して辞めた村井氏が、自民党と公明党の支持を背景に当選。投票率は66%、前回の2002年9月より8%下回る。田中県政は2期6年で幕を閉じることになったが、その間は波瀾万丈と呼ぶに相応しい歳月だった。

 元々が反ダム宣言を公約としていたから、最初から県議会とは一触即発の雰囲気。知事室を硝子張りにするなどのパフォーマンスも、県議会議員にとっては煙たく受けとめられたに違いない。おまけに役所まで敵に回し、前途多難の船出。田中知事が頼れるのは民意だけ。

 長野冬季五輪で膨れた借金を5年連続で減らした功績も、教育や福祉を充実させた実績も、議会や市町村長との対立で、強引な印象を与えたのが禍したのか、支持層を急激に少なくしたのは事実。帳簿上で健全になるより、肌で感じられる景気の好転が望まれたかも。

 村井氏は特別養護老人ホームの建設促進など、必要な公共事業の推進を公約に掲げたが、長野県の財政は全国最悪、国との太いパイプを当てにしても、捕らぬ狸の皮算用ということもある。それだけでなく7月の豪雨では、伊那から岡谷にかけて莫大な被害。お金はいくらあっても足りない。

 「この地に生きて良かったと思える、夢を実現する長野県にしたい」と、抱負を語る新知事だが、田中県政を批判してきた保守層の期待に応えるのか。それとも長野県民のために、本気で捨て石になり、闘うべきは闘い抜くのか、その手腕を見守りたい。普通に暮らす人を最優先に考えてほしい。

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2006年8月 6日 (日)

濡れ手で粟じゃ悪いのか

 世の中は、不公平にできてる。生まれも育ちも、スタイルも頭の良さも、皆が違うのだから、ヨーイドンとスタートしても、公平な競争というわけにはいかない。明らかに有利なポジションを得てる人もいれば、その正反対の人もいる。努力が必ず報われるとも限らない。

 それはそれとして身の程をわきまえ、足りるを知って暮らしたのは昔の人。今では皆が優位に立とうとして、競争をあきらめようとしない。それだけチャンスが拡大したのだから、喜ばしい傾向なのかもしれない。うまくやれば私だって、一発逆転の可能性がある。

 勘違いしてならないのは、誰も自分が得た権益を、無償で提供しないという事実。世の中のニーズを的確に捉え、それを満たす仕掛けを用意すれば、濡れ手で粟も夢じゃないが、そこへ至るまでのプロセスは、試行錯誤の繰り返し。道に転がっていても、そう簡単に拾えない。

 どんな世界にもセンスがあり、それを磨いてる人は、さしたる苦労もなく成果を導ける。その逆にセンスの欠片もない人は、どんなに努力を重ねたつもりでも、骨折り損のくたびれ儲け。自分に向いてる仕事なら、いくら働いても楽しくて、頑張ってる自覚がないという事情もある。

 一番気の毒なのは、濡れ手で粟を夢見て、いつまでも餌食にされる人。宝くじを買い続けても、当たらない人は当たらない。砂浜に落ちてる一粒の宝石を探し、講習を受けたところで役立たない。濡れ手で粟は結果でしかない。その前に何をやりたいのかを考えることに気づかなきゃ。

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2006年8月 5日 (土)

子孫に美田を遺さず

 大阪の茨木市で、42歳の男が24歳の女を5ヶ月間も監禁。手足を革製のベルトで拘束され、「ご主人さま」と呼ばされ、まるで安手のSM小説。舞台となったのは父親が所有するマンション、地元では資産家としてしられていたという。こうした手口も、今回が初めてではないらしい。

 メール一本で簡単に、男の家を訪れるのも、警戒心がまったくない当世風。同僚に軟禁されたとメールを送信したが、事件にもならなかったのは、淡い人間関係が原因なのか、それともこの手が多くて、警察がマトモに動かなかったのか。資産家である父親の影響力はなかったのか。

 42歳にもなって遊び暮らしてるから、ろくでもないことを考える。普通の人は妄想しても、現実に引き戻されるから、それはそれとして終わりにできる。でも、生きるのに不自由しなければ、妄想する時間はたっぷりあり、現実と混同するのを遮るものは何もない。

 現象だけ眺めれば異常だが、子離れできない親たちに共通する問題が、ここには根深く横たわる。良かれと思って子どもに注いだ物質的な豊かさが、子どもをスポイルして正常な感覚を麻痺させてる。その結果、働かなきゃ食えないことを、いい歳になっても覚えられない人たちが溢れ出す。

 西郷隆盛は「子孫に美田を遺さず」と語り、大義を信じて城山に散ったが、それを賞賛する日本人の多くが、子どものために美田を遺そうと、それが愛情と勘違いしてる。どこまでやってあげれば良いのか、その一線を自ら引かなきゃ、子どもたちはいくつになっても幼児のまま。

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2006年8月 4日 (金)

好きなの、嫌いなの?

 ボクシングそのものは嫌いじゃないが、亀田三兄弟とやらはトレーナー役の父親も含めて、傲慢不遜な態度で苦々しく思ってた。世界戦ということでTBSを観たら、視聴率稼ぎの特番で1時間半も繋いで、リングは午後9時というから、それだけでお粗末。それでも視聴率は40%を超えた。

 私は観てないので、試合内容についてはコメントできないが、結果としては僅差の判定でWBA世界チャンピオン。万雷の拍手が鳴りやまないところだが、実際にはブーイングの嵐。ヤフーのネット投票では、22万人のうち僅か3%が亀田選手の勝利を支持したという。

 スカッと勝てなかったかもしれないが、日本人が世界王座に就いたのだから、ファンとしては喜ぶのが普通なのに。まして判定に日本人は加わってないし、それほどボクシングに詳しいファンが多いとも思えない。八百長と指摘する根拠もないのに、尻馬に乗って騒いでるだけ。

 亀田一家のように礼儀を何も知らずとも、人を食ったような発言を繰り返しても、勝ち続ければ支持されるのが当世風と観ていたが、どうやら少し違うような気がしてきた。大言壮語を吐くからには、圧倒的強さを示さなきゃ認めないというなら、それもいささか勝手な理屈。

 ファンと称する人たちもそうだが、誰が見たって社会人としてのマナーを身につけてないガキを、持て囃してヒーローに祭り上げたメディアは、今度はバッシングの急先鋒。他人事のように、前途多難を報じるのは、いささか無責任じゃありませんか。

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2006年8月 3日 (木)

成功の定義

 仕事がらなのか、営業マンだけでなく、起業を志す人たちが、私の周辺にはたくさん集まる。今は世に埋もれてるが、近い将来に旋風を巻き起こし、成功者と呼ばれたい意欲が強い。分野もビジネスの形も異なるが、成功への熱い思いは同じ。では、何を成功と考えるのか。

 正直に言って、走り出してる人ほど具体的で、それほど高い目標を掲げない。自分が入り込もうとしてる事業分野に、どのような先達がいて、市場規模がどのくらいか、計算すれば大言壮語もできない。自分の力を冷静に見極めれば、取り敢えずの目標は会社が回っていくこと。

 ところが思いだけが強い人は、いきなり世界戦略の構想、業界トップのプロの数字、そうしたものから離れられない。年収1億円を目指す人はザラ、高級車を乗り回し、美女とディナーを楽しみ、若い世代から悠々自適のライフスタイルを夢見る。頭の中のものが形になれば、すぐにお金がザクザク。

 資金計画など尋ねると、見事なくらい他人の懐を当てにしてたり、仕入も起こさずに代金を回収できると勘違いしてたり、その辺りを指摘すると、そんなことだから大きいことができないと反発。取り敢えずやってるのは、オークションやらアフリで小遣い稼ぎ。

 私が考えてる成功とは、人並みの生活ができたうえで、毎日が充実して楽しく働けること。目に見える人たちの笑顔に囲まれること。年収が1億円を超えたら嬉しいかもしれないが、どうやって遣えば良いかわからないから、そんなにたくさんの銭も欲しくない。

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2006年8月 2日 (水)

価値を形づくるもの

 営業という仕事は、提示した価値に理解と共感を得るプロセス。それでは価値とは何か? これが意外と厄介。創り出したものが、すべて価値になるなら、誰も苦労はしない。時代の流れや市場のニーズに対応するだけでなく、既存のものとの差別化を問われるから。

 たとえば新しさというファクターは、差別化を図るには絶好だが、市場のニーズとどれだけ合致するのか、具体的な検証は不可能。そうすると時代の流れを読み込んで、シミュレーションを展開するわけだが、新しい発想を従来のパラダイムで切り取ろうとしても、測りきれないところがある。

 それなら思いの強さで周囲を巻き込めば、一定範囲内の合意を得られる。それを価値として提示したうえで闘えば、世間から評価される可能性が生まれる。この場合に問われるのは、思いがどれだけ合理的で普遍性を得られるか。その尺度をどこに求めるかも簡単じゃない。

 さらに価値が通用する期間を考えると、頭が混乱して収拾がつかない。瞬間風速的な価値が欲しいのか、それとも時代に根づくような価値を掘り下げるのか。価値はもとよりひとつではないが、自らが提示できるのは、それほどたくさんの価値ではないのも事実。

 価値を評価するのは第三者という見方もあるが、第三者が誰なのかもあいまいだし、何よりも自分が思い切らなきゃ、行動を起こせない。それぞれの置かれた立場、今までの履歴、人間としての総合力を駆使して、何が価値かの決断を下し、それから後は闘うしかないのだろう。

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2006年8月 1日 (火)

思えば必ず実現する

 自己啓発系のセミナーで、よく聞かれる台詞だけど、「だから」と思うのは、私がヘソ曲がりだからなのか。逆に言えば、思わないことは、間違いなく実現しない。思えば実現するのは、目標への準備を始め、行動を起こすから。思うだけでは何にもならないと、誰だってわかってる。

 こうした言葉に説得力があるのは、それぞれの思いを測る基準がないから。どの程度に実現したのかわかるのは、思った本人だけだから、達成レベルが低ければ、重いが弱かったという理屈になる。思いが弱いということは、それに伴う計画も甘く、行動も足りない。

 それ以上に思いを確かめて、どこに目標を置くのか明らかにすれば、日々の充実感が違ってくる。さらに計画を立て行動すれば、経験から一つひとつを学び、マイナスになる要素は何もない。その結果、成功すれば、原点に思いを定めた日があると、深く記憶に刻まれてる。

 思ってるだけの人は消えていき、発言すらしないだろうから、思うことが成功の基本と吹聴されやすい。成功哲学と呼ばれるものを読んでると、この手の手法が垣間見られる。間違ったことを書いてるとは思わないが、大切なのはそれから先じゃないか。見事なほどに、それは書いてない。

 どのように思うべきなのか、何を大事にすべきなのか、何を以て成功と呼ぶのか、それらは読者の恣意に委ねられるから、どこへでも向かってしまう危険も孕んでる。それでも思わないより、思ったほうが前へ進める。そうした人が増えれば、世の中も活性化できるのかな。

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