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2006年6月13日 (火)

辻説法する覚悟

 ここのところ研修機関の方と会い、さまざまな意見交換を繰り返し、それなりの手応えを感じているが、一方で自分自身に問い直すのは、身過ぎ世過ぎで今の仕事をしてるのか、砂に書き、水に書いても、言葉を伝えようとする執念はあるのか。

 職業として本を書き、講演や研修を展開しているが、それは形を整えてくれる人がいて、依頼されてから登場するのが私の役割。長い間、何の疑問も抱かなかった。それがこの一年近く、さまざまな人と出会って、時代が急激に変化してるのを肌で感じた。

 本ひとつとっても、従来の単行本の概念だけでは、捉えきれない多様性を持ち始めてる。電子書籍だけでなく、情報商材や小冊子、さまざまなバリエーションが生まれてきて、どれが最適なのか俄には峻別できない。一方で出版業界そのものは元気も意欲も痩せ衰えている。

 ベストセラーと呼ばれるものの多くが、送り手の仕掛けで成り立ってるのは周知の事実。そこでカリスマを仕立て上げ、数多くの版元が一挙に群がり、吸い尽くした後に捨てていく。地道に売れ続ける本をていねいに創り、コツコツと打っていく版元は、日に日に減っているような気がする。

 そうなると私たちに求められるのは、辻説法でも伝える覚悟。商業ペースに乗せなきゃ食えないわけだが、それを既存のシステムに頼っているだけでは、心中を迫られることになりかねない。どこまで本気なのか、思いを強くしなければ、淘汰されてしまうのだろう。

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