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2006年5月21日 (日)

情報の値頃感は?

 私の前職は出版業界、普通の本屋さんで売られている1500円前後の単行本を創ったり、売ったりするのが仕事だった。競合他社が多いので、プライスリーダーは大手の版元。1冊の本にどれだけの定価をつけ、初版をどれだけするのかは、原価から導き出せるわけでなく、大手版元の動向しだい。

 逆に言えば、おもしろそうな企画でも、印刷代と紙代を計算し、最低限の初版部数をクリアできなければ、残念ながらスルーする。返品を伴う商売だから、予測に基づく判断になるが、一定数の読者を見込めなければ、企画段階で没になる。判断するのは出版社のスタッフが持つ経験値。

 ところが独立すると、セミナーや講演が米櫃になり、セミナー会社は1日で3万円以上の参加費を頂いている。単行本に比べると20倍になるが、五千部以上は出版する単行本と比べ、50人前後の集客になるから、売上を見込めないという事情は明らか。500人以上の講演なら3千円でもお釣りが来る。

 最近になるとインターネットで、営業マンに向けられた情報商材を案内している。PDFやCDなどいろいろあるが、2万円前後の価格設定が多いようだ。本当に必要な人だけが買い求め、提供する側にも無駄はないが、価格に相応しい内容があるかどうかは、蓋を開けてみなければわからない。

 一方ではブログやメルマガなど、無償の情報も溢れている。情報を発信する側から見ると、それぞれの境界線はあいまいである。要は情報そのものでなく、どれだけ適切に加工できるか、その技術のような気もする。情報を取得する人のレベルによっても、価値が変化するのは当たり前。

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